正直者が損をする。正直者は馬鹿を見る。

そんな言葉が存在し、残念な事に実際に真面目で誠実な人ほど理不尽な目に遭っている事が多いようにも思う。

罪悪感が薄く、平気で嘘を吐く、ズルい人間ほどうまく立ち回っている気がするから悲しいし悔しい。

でも私は損でもいいから、不器用でいいから、やっぱり偽りを心底嫌い、物事の善し悪しを理解していて誠実で正直な人に魅力を感じる。

日常や仕事に置いてはどうしても利害関係による繋がりや様々な柵が存在してしまうし、TPOに合わせてうまく立ち回る事も必要だったりする。綺麗な心ばかりではいられないとは思う。

だからある程度ずる賢い部分があっても生き抜く方法としてはわかる部分もある。

でもだからこそお互いの前では利害関係なんて一切必要のない、柵も関係ない、重圧もない、純粋な心の繋がりでありたいと願ってしまう。

不都合な事などない、隠したり嘘をついたりする必要なんてない、自分を大きく見せる必要もない、お互いが心から安心できる関係がいい。

今になってもまだこんな想いを抱く私はやっぱり大馬鹿野郎なのかなとも思うけれど。

大人になりきれていないのかな。ここまできても未だ学習できていないだろうか。

だけど

まだ人間を諦めたくない。