妃奈の部屋

妃奈の中の世界をつらつらと。感じるままに。思いのままに。 Sapiosexual, Sapioromantic

盲信。

お久しぶりです。

モヤモヤして眠れない毎日がもう何年も続き、時には発狂しそうになっていたけれど、ここ最近ようやく薄れて来た気がします。




自分の中でずっと未消化だったものが少しずつでも消化できつつあって、冷静に分析する事ができるようになって来たように思います。




その中でまたひとつ、消化できたものがあります。




それは、私は盲信する事ができなかった、正確にはできないという事です。

一途である事に自負はあるけれど、盲目的にはなれないのです。




価値観の違いや多様性とか、そういう誰もが持つ「違い」を寛容できないとかそういう狭いものではなくて。物理的な意味において。




最初は、こんなに素晴らしい心の持ち主に出会ったのははじめて。世の中まだまだ捨てたもんじゃないんだ。と驚きと感動の連続でした。

しかしそれは徐々に崩れ始め…




あまりにも筋が通っていない事はやはり納得ができない。道理に反する事と気付いているのに見て見ぬ振りなんてできなくて。

目の当たりにしている臭いものに無理やり蓋をして、見えているのに見えていないフリをして誤魔化して、裏表をうまく使い分けながら嘘の忠誠心を誓ったり、尊敬しているフリはできません。




でもお相手は、矛盾や嘘に全く気付かないような従者を望んでいたそう。仮にもし気付いていたとしても黙って全面的に盲目的に信じて、虚偽や矛盾や間違いを一切指摘せず、例えどんな事をしたとしても絶対的に自分を信じて常に尻尾を振ってくれるような女性を望んでいたようだけど、私にはそれができませんでした。





一途に想う事はできても、盲目的にはなれなかった。操り人形にはなれなかったです。





「人形を求めているわけではない。何度も言わせないでくれ。」と散々叱られたりもしたけれど、結局は人形を求めていたのだと後からわかりました。





それを本人からではなく、ある方法で知った時は相当なショックでしたけど、今となってはやはり口先では同じ関係性を求めていると言っていても、本心では違う関係性を求めておられたのだとわかったので、結果的には今があって良かったのだと思えます。





裏表のある関係は私には無理です。





本心を、本性を見せ合って、綺麗事は抜きでどこまでも深い深い関係でありたいのです。